MetaがTwitterに挑戦: 新アプリ「Threads」のまとめ

2023年7月5日、Instagramの親会社であるMetaが新たなテキストベースのリアルタイム会話アプリ「Threads」をローンチしました。

この新しいプラットフォームは、Twitterに対抗するためのもので、競合するTwitterからユーザーを引き付ける目的のように見えます。言わば、宣戦布告ですね。

Threadsとは何か？

ThreadsはInstagramチームによって開発され、ユーザーのInstagramの資格情報を使用し、認証ステータスを保持することを許可します。

要するにInstagramで認証バッチが付いていれば、Threadsでも引き継がれますということですね。

Threadsでは、ユーザーが最大500文字のテキストメッセージ、最大5分間のビデオ、およびプラットフォーム上のリンクを共有できます。

これはTwitterの280文字の制限よりも多く、リンク、写真、最大5分間のビデオを含めることができます。

主観ですが、Twitterのように、「つぶやき」を対象としているわけではなく、「スレッド(話題をまとめたもの)」を対象としているような印象を受けます。

何か伝えたいことをまとめたい時に重宝をするでしょう。Instagramは商用利用が目立っていますが、Threadsも商品やサービスの情報をまとめるようなビジネスシーンと相性がいいのではないでしょうか。

Threadsの使い方

Threadsのはじめかたは簡単で、直感的にInstagramと簡単に統合されます。

Apple App StoreまたはGoogle Play StoreからThreadsをダウンロードします。新しいアプリはInstagramのアカウントが必要で、Instagramの資格情報を使用してログインします。ログインが完了すると、Instagramのユーザーネーム、認証ステータス、フォロワーが転送されます。

さらに、InstagramとThreadsで同じアカウントをフォローし、同じ興味を持つ新しい人々を見つけることができるようになっています。

フォローしている人のみの投稿が見れないのは、個人的に「うーん」ポイント。

ユーザーの安全とコミュニティガイドライン

ユーザーの安全とコミュニティガイドラインはMetaにとって最優先事項であり、Threadsでもそれを実装しています。16歳以下（または一部の国では18歳以下）のユーザーは、デフォルトでプライベートアカウントとなります。

MetaのビジョンとTwitterとの比較

Metaは、「Threadsとの互換性を持つオープンで相互運用可能なソーシャルネットワークを作ることで、インターネットの未来を形成できると考えています」と述べています。

チームはまた、World Wide Web Consortium (W3C)が現代のウェブのオープンスタンダードを規制するオープンソーシャルネットワーキングプロトコルであるActivityPubとの互換性を持つようにする作業を進めています。これにより、MastodonやWordPressなどの他のアプリとの相互運用性が可能になります。

Mastodonは、Twitterに似たソーシャルメディアプラットフォームですが、誰でも自分のサーバー（インスタンスと呼ばれます）を作成して運営することができます。これにより、各インスタンスは自分のルールを設けることができます。Mastodonはオープンソースで、そのコードは誰でも利用、改変、配布することが可能です。また、投稿（トゥートと呼ばれます）は500文字まで可能で、プライバシー設定も細かく設定することができます。

私も以前、一度使用していたことがあります。当時はより多くの人と広範囲に繋がれる、中央集権型のSNSの方がマッチしていたため、Mastodonの使用は辞めました。

ただ、今後の流れとして、非中央集権やプライバシーがユーザーから選ばれる大きな要因になりそうな気がしています。

ローンチの日に、Zuckerbergは彼の認証されたThreadsアカウントから投稿し、「Threadsは最初の2時間で200万のサインアップを突破しました」と述べました。彼は後に更新し、「最初の4時間で500万のサインアップを突破しました」と述べました。

長期的なプライバシー問題

少し心配な点として、プライバシー問題があります。Threadsは、既存の製品にほぼ完全に統合するという、変わった仕様でアプリをリリースします。多くのMeta製品がそうです。

例えば、FacebookとInstagramもアカウントが統合されていますよね。アプリ毎に独立したアカウントであることを許さないシステムなんです。

Threadsのアカウントを作ると、Instagramから既存のサークルをフォローするオプションが提供されます。あなたのフォロワーは、あなたがアカウントを作成し、投稿したことを通知され、他の人も同じことをするように促される可能性があります。

そして、長期的なプライバシー問題があります。監視団体は、Threadsについて多くの懸念を提起しています。Threadsは、健康、金融、連絡先、ブラウジングと検索の履歴、位置データ、購入、などの広範な個人情報を収集することができます。

これをメリットとするかデメリットとするかは、使い方次第です。個人的な意見としては、プライベートなアカウントでは享受できるメリットが少ないように感じます。

私は面白いと感じていますので、これからもThreadsを注視していこうと思います。

Twitterの代表、イーロンマスクも黙っていないと思いますので、巨大テック会社同士の戦いも楽しみですね。

Yoichi